足久保茶について
「静岡茶発祥の地」として足久保に種が播かれたことからも、この地域は良質なお茶の栽培に適した環境であることがわかります。足久保川流域は昼夜の大きな温度差とわきたつ霧が直射日光を遮り天然の覆いとなり、じっくりと美味しい茶葉を育みます。
この恵まれた環境の中、技術を代々受け継いだ生産者たちが丹精こめてお茶づくりに取り組んでいます。
ティーワークス
吉本邦弘さん 私は、お茶に適した豊かな自然の中で、組合の仲間と一緒にお茶づくりをしています。
飲んだ時に感動していただけるようなおいしいお茶を目指して頑張っています。
足久保共同
鈴木清貴さん 「最高の葉を最新の機械と高度な製茶技術で揉めばすばらしいお茶が出来る。足久保ではそれが実現できるよ。」それを信じ、40年間茶作りに精進してきました。世界中の人々に味わってもらえれば幸いです。
ティーワークス
中山雅之さん ティーワークスは45人の生産家が、安全で美味なお茶を生産しています。煎茶のみならず紅茶、深蒸茶、茎茶など色々な茶の直販も行っています。全員がエコファーマーであり、すべての茶がエコ茶です。
足久保共同
根本聡さん・真也さん 7名の少数精鋭、足久保共同製茶組合に所属しています。
良質な生葉生産を常に心掛け、息子といっしょに野良仕事に励んでいます。
緑明園
佐藤幸雄さん 栽培から加工まで一貫してこだわった自園自製で茶業を行っています。
年間を通じ茶園に足を運ぶ事をモットーに、お茶一本でこれからもやっていこうと思います。
長島
海野達也さん 自園自製でお茶を作っています。静岡市の製茶競技会で何度か優勝したこともあり、茶の製造にはこだわりと自信を持っています。これからも美味しいお茶作りを頑張ります。
近代になると、静岡県知事の発案で、皇室への静岡茶の献上が始められました。昭和10年、足久保茶に白羽の矢が立ち、静岡を代表する地区としてその栄誉を授かりました。
その後、第二次世界大戦に突入しますが、戦後の昭和23年ごろ、茶農家の多くが集まって「足久保茶研究会」を組織し、足久保ならではの気候と土地条件を生かしたお茶づくりの探求を始めました。この活動が、最高級のお茶をつくりあげるための技術革新や、最新の製茶機械の導入などに大きく貢献してきました。
昭和30年代には、「狐石」の前で献茶式が行われるようになりました。その年初めのお茶を地域総出で手摘みして献上し、茶業界と地域の振興を祈願する行事です。現在は、行基伝説の残る法明寺で開催されています。
平成の時代になると、全国茶品評会などの各種品評会において4回に渡り、足久保茶が「農林水産大臣賞」を受賞するという快挙を成し遂げ、「静岡に足久保茶あり」と、高級茶産地としての名声を得ています。
現在、足久保の茶農家は約100名。製茶工場数は約50工場。「足久保茶ブランド推進実行委員会」を立ち上げ、「足久保の歴史と文化を後世まで伝えていこう」と動き出しています。
毎年11月の家康公のお茶祭りでは煎茶の野点とご案内、抹茶の野点を行い、祭りの最大の売りとして大好評を得ております。また、JA足久保支店での毎週日曜日は朝市でのお茶をはじめ、足久保の桜祭り、静岡祭りの駿府公園内の紅葉山庭園、富士山頂、静岡空港、その他足久保茶の呈茶は各種イベントに積極的に参加しております。ぜひ一度「足久保茶」をお試し下さい。
最近では、緑茶に含まれる様々な成分の研究が進み、
健康に対する効果が明らかにされています。
◎1日に数杯の緑茶を飲むことが、脳の老化予防につながります。
◎緑茶を飲むことはウイルス感染の予防に効果的。インフルエンザ予防にもおすすめです。
◎茶カテキンが体内で抗酸化作用を発揮し、糖尿病を予防します。
◎緑茶には胃がん・前立腺がん・肝がんなどにかかるリスクを抑える働きがあると報告されています。
◎緑茶の成分テアニンには、脳にアルファ波を引き出し、リラックスさせる効果があります。
これらはお茶の効能のほんの一部。日々、新たな研究成果が報告されています。
美味しく飲んで、健康に。日常的にお茶を飲んでいただくことを自信を持っておすすめします。
お茶は嗜好品です。美味しいと感じる味は人それぞれですので、
淹れ方のポイントを参考にして、色々試しながら淹れてみましょう。
以上のポイントを参考に、ご自身の好みに合う淹れ方を見つけて、
お茶の時間をお楽しみください。